さまざまなビジネスフィールドで活躍できる人材を育成する国際ビジネスキャリア科。この学科では企業と連携した課題解決型授業(PBL型授業※)を実施しています。今回学生たちに与えられたミッションは「世界的スポーツメーカーのスポーツウエア事業拡大のための企画提案」。特別講師として株式会社ニューバランスジャパンの商品企画担当として第一線を走り続けてきた松永隆さんにお越しいただきました。
※PBL=Project Based Learning
(講師紹介)
松永 隆(まつなが たかし)さん:株式会社ニューバランスジャパン?商品本部アパレル商品部アパレル企画課マネージャー。大学卒業後、日系アパレル企業や外資系ジーンズカジュアルブランドでマーチャンダイザーとして国内外で活躍され、現職にいたります。
まず松永さんは「皆さんはニューバランスにどんなイメージをもっていますか」と問いかけます。これに対して学生は「幅広い世代にシューズが支持されている」と口をそろえます。すると「実はニューバランスは靴だけではないんです」と松永さん。「テレワーク化が進む昨今、ストレスフリーに着用できるスーツを求める声をもとに開発したものです」と自社商品を披露します。スポーツメーカーだからこその技術を駆使して、世の中のニーズに応えた新時代のアパレル商品を前に学生たちも興味津々です。
講義後半には「ニューバランスと他スポーツブランドとの違いは何か」とディスカッションする場面も。先日都内のスポーツ用品店を視察調査してきた学生からはさまざまな意見があがります。すると「商品の素材やプロモーション用の写真などからも、そのブランドが今後力をいれようとしていることが見えてきます。それを各企業のミッションや歴史と照らし合わせると、きっと納得する答えがでてきますよ」と松永さん。商品企画のプロからのアドバイスに学生たちも真剣に耳を傾けます。
気候やトレンドによっても売れる商品が大きく左右されるのがアパレル業界。加えて、ターゲット層、着用シーン、プライス、トレンド、着回しの広さ、売り場の作り方など、考慮するべき要素は数え切れません。若者ならではの目線で企画提案をするミッションが与えられている学生たち。「今どんな顧客層を狙って商品づくりをしていますか?」「スポーツブランド以外で競合他社はありますか?」と売れる商品を企画するためのヒントを探ります。
マーケットのトレンドや商品企画の裏側など、ここでしか聞けない貴重なお話をたくさん伺うことができた学生たち。他社が新たな取り組みをする一方で、自分たちはどのような商品を企画するのか。そしてそれをどのようにプロモーションしていくのか。これから学生たちは今回の学びを活かして戦略を立てていきます。果たして彼らは世界的スポーツブランドに一体どんな提案を行うのか。国際ビジネスキャリア科1年生の今後に注目です。
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