2018年7月26日、国際ホテル科1年生を対象に「卒業生ゲストスピーカーによる特別授業」を実施しました。
当日は国際ホテル科の卒業生6名にご参加いただき、「学生時代に学んだことで実際に役に立っていること」「学生時代にやっておけばよかったこと」「ホテリエに必要なスキルについて」「ホテリエとして働くことの喜び?やりがいについて」「就職活動に対するアドバイス」などについて、熱く親身に語っていただきました。
青木 桃子さん(2017年3月卒 ヴィラフォンテーヌ東京汐留 勤務)
カークス ブレット 嵐 さん(2017年3月卒 ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル 勤務)
清水 由佳さん(2016年3月卒 箱根小涌園天悠 勤務)
名古屋 遼太郎さん(2008年3月卒 ストリングスホテル東京インターコンチネンタル 勤務)
福田 光夫さん(2008年3月卒 ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ 勤務)
須藤 さゆりさん(2008年3月卒 東京ディズニーランド?ホテル 勤務)
順番に全員にお話しいただきましたが、皆さんに共通していたことは、「英語力は必要。学生時代にしっかり勉強しておいたほうがいい」、そして、「中国語を話すお客様がとても多いので、中国語を学んでおいたほうがいい」ということ。
ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルに勤務しているカークスさんは、それらに加え「日本語の敬語もしっかり学んでほしい」と話し、海外からのお客様が急増している現場でいかに語学力が必要とされているかが分かりました。
箱根小涌園天悠に勤務している清水さんは、
「旅館の魅力は、担当のお客様をお帰りまで一貫して見ることができるということ。お客様との距離が近くなるので、色々なお話ができるのが魅力。カップルやご家族から、著名人まで様々なお客様がご来館されるので、お客様に合わせた接客を心がけています。」と旅館ならではのお話をしてくれました。
ストリングスホテル東京インターコンチネンタルに勤務している名古屋さんは、「英語力があれば、外国人のお客様に様々な場面で対応できるということはもちろん、様々な国籍の方々とコミュニケーションが図れるので、新たな発見が多く自分の人生が豊かになると思う。また、神田外語学院卒業後、現在とは別のホテルに勤務した後、2年間、一般企業の営業職を経験し、現在のホテルに転職したが、ホテルで働いている人たちがいかにチームワークを大切にしているかということが分かった。ホテルは自分一人では働けません。一人ひとりがチームを意識しながら自分の役割をしっかりこなし、ホテル全体でお客様におもてなしをする。これがホテルの魅力なんだ、と再確認できた」と、ホテル以外の仕事を経験した方ならではのお話をしてくれました。
ホテル インターコンチネンタル 東京ベイに勤務している福田さんは、「学生時代は、遊ぶことも大事ですが、時間をかけて勉強できるのは学生時代だけ。特に英語は、学生時代にみっちり勉強しておいたほうがいい。」「就職活動する前に、たくさんのホテルを訪問した方がいい。館内を一回りするだけでも、コーヒー1杯飲むだけでもいい。それぞれのホテルの雰囲気がつかめると思う。」「ホテリエに必要なことは『人の話を聞ける』『人に話を伝えられる』ことだと思う。クレームでも何でも、まずはお客様の話をじっくり聞いて受け止めること。そして、お客様が望むことを察して誠意をもって伝えること。これが大事だと思う。」と素敵なアドバイスをいただきました。
卒業生全員のお話が終わった後、質疑応答の時間が設けられ、学生たちは先輩たち一人ひとりを囲んで、熱心に質問を投げかけていました。
今回は、社会人2~3年目の比較的年齢の近い先輩と、10年目を迎えた“中堅”の先輩からお話を聞けたことで、ホテルで働くことに対するモチベーションも上がり、学生それぞれが自分自身の将来について考えるうえで、大変参考になったようです。
お忙しい中、国際ホテル科1年生のためにスケジュールを合わせてご来校いただいた卒業生の皆さん、本当にありがとうございました!