こんな噂を耳にして、夢を諦めなければいけないと思っていませんか?
日系航空会社に限って言えば、ずばり身長制限はありません。
空港や機内で、比較的小柄なキャビンアテンダントを見かけたことがある方もいるでしょう。実は、身長150cm台でもキャビンアテンダントとして活躍している人はたくさんいます。
この記事では、日本航空(JAL)で国際線に18年間乗務し、客室訓練部教官、機内アナウンスインストラクターとしての指導経験を持つ先生のお話を交えながら、
■何故キャビンアテンダントに身長が必要だと言われるのか
■身長に不安がある場合でもキャビンアテンダントになるにはどうすればよいのか
を解説するほか、客室乗務職に内定した学生の身長データも公開します。
この記事を読んで、身長についての疑問や不安をすべて解消してください。
目次
1. 日系キャビンアテンダントに身長制限はない
1-1.日系キャビンアテンダントに身長160cmの壁はない
大手航空会社でも新興系航空会社でも、キャビンアテンダントの募集要項には身長に関する項目がありません。つまり、身長が150cm台だからといって諦める必要はないのです。
ANAウイングス採用情報 FAQ
Q.身長制限はありますか?
A.ありません。あくまで人物重視の採用を実施しています。(引用元)FAQ | ANAウイングス株式会社 採用サイト
なぜ「キャビンアテンダントには身長が必要」と言われるのか
それは、機内のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)の開閉や、その中に入っている備品の出し入れなど、高所に手を伸ばす安全業務があるからです。
現在は身長に具体的な制限がなくなっているとはいえ、そうした業務を支障なく遂行しなければならないというのは事実です。
腕の長さやヒールの高さ、機材の種類によっても条件は異なるため、身長に不安がある方は、ヒールを履いた状態で実際に手が届くか機内で試してみるとよいでしょう。
※身長制限はありませんが、採用試験では選考中に身体測定が行われます。
身長に条件はないものの、一部の企業ではアームリーチ(靴を脱いだ状態で腕をまっすぐ伸ばしたときに手が届く高さ)の条件を設定しています。念のため、一度自分のアームリーチを確認しておきましょう。
ちなみに、アームリーチの目安は「身長+40~50cm程度」です。
緊急時に高さ190cmの場所にある機器の操作に支障がない方
1-2.外資系航空会社には制限があるので注意
一方、外資系航空会社においては、現在も多くが安全業務の遂行を理由に具体的な身長制限を設けています。
身長だけでなく、アームリーチを基準にしている航空会社も見られます。以下に各社の過去の応募資格を紹介します。
全体として、身長は160cm前後、アームリーチは210cm前後が目安となっているようです。一部には、「身長などの応募条件に満たない方の応募はご遠慮ください」と併記して厳格に条件を定めている航空会社もあります。
そうした航空会社では、基準に1cmでも満たない場合は残念ながら難しいと考えた方がよいでしょう。
2.150cm台前半でも内定実績がある
2-1.神田外語学院からは153cmのキャビンアテンダントも
そんな疑問にお答えするため、キャビンアテンダントに内定した神田外語学院の卒業生の身長をまとめてみました。
ご覧のように、150cm台で大手航空会社のキャビンアテンダントに内定した学生が複数います。さらに、新興系の航空会社では153cmでも内定実績がありました。
2-2.機材小型化で身長格差はなくなりつつある
なぜ160cm未満でもキャビンアテンダントの内定が出るようになったのでしょうか。それには機材(航空機の機種)の小型化と関係があります。
日系航空会社においては、以前まで主流だった大型機が老朽化などで次々退役。小柄な人でもオーバーヘッドビン(手荷物を入れる頭上の棚)に手が届く、中型機や小型機に置き換えられました。特に新興系航空会社や大手グループ航空会社が運航する機材は、中型機や小型機がほとんどです。
また、日本航空(JAL)では、オーバーヘッドビンに手が届きにくい場合でも閉扉を確認できる「TanaOS」という棒を導入しました。こうした状況下で、採用での身長制限が緩和される傾向にあることが理由として挙げられます。
オーバーヘッドビンの開閉のために座席下に足掛けステップが付いている機材もあります。
3.採用の分かれ目は身長ではなく「人間力」
ここまで、日系航空会社では応募資格に身長制限はないということを解説しました。しかし、採用過程において、身長が低いことが不利にならないとは言えません。
この章では、身長に不安を感じている人が自信を持って応募するにはどうすればよいか、元客室訓練部教官の先生が提案する「特に意識するべきポイント」を紹介しながら解説していきます。
3-1.身長の差は「人間力」の差で埋められる
接客力やコミュニケーション力、英語力がほぼ同じ2人の学生がいるとします。大きく異なるのは身長だけ。Aさんは153cm、Bさんは165cmです。この条件で1人だけ採用するならば、キャビンアテンダントの内定を獲得するのはおそらくBさんでしょう。
では、Aさんがキャビンアテンダントになるにはどうしたらよいでしょうか。答えは、接客力やコミュニケーション力、英語力といった「人間力」を高めて差をつけることです。
3-2.航空会社も「人間力」を重視している
元客室訓練部教官で、航空会社の採用担当者と接する機会が多くある神田外語学院の太田京子先生によると、今、航空会社が最も重視しているのは「人間力」。
人間力とは、英語力、ウィット(機転)、想像力、リーダーシップ、傾聴力などいろいろな要素を総合したものです。また、第一印象で性格が良いと思われる人、人柄がよく誠実な人が求められる傾向があるそうです。
神田外語学院 国際エアライン科 太田京子 先生
キャビンアテンダントに必要な条件や進路選び、就職活動対策をより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。 |
4.人間力を磨くなら専門学校に通うのがおすすめ
4-1.にわか人間力は役に立たない
人間力は一朝一夕では磨けるものではありません。採用試験では付け焼き刃の知識は必ず見抜かれてしまいます。しかも、リーダーシップや傾聴力などといった要素は、独学では磨くのが難しいものです。
4-2.専門学校では業界のプロから学べる
その場しのぎの力ではない、キャビンアテンダントになるための本当の「人間力」を磨くなら、エアライン業界への就職を目指せる学科を設けている専門学校に通うこと推奨します。
そうした学校で学生を指導するのは、「業界のプロ」と呼べる航空会社出身の教員。人間力を磨きながら、より実践的?実用的な知識を学ぶことができます。
もちろん大学からキャビンアテンダントを目指すことも可能ですが、専門的な指導を受けられる大学は多くはないでしょう。大学出身のキャビンアテンダントの中には、ダブルスクール(在学中にエアラインスクールに通うこと)をしていたという人も少なくありません。
そうした事実からも、専門学校で学ぶのがキャビンアテンダントへの近道と言えるでしょう。
5.なかでもおすすめは神田外語学院
特におすすめしたいのは、当ブログを運営する神田外語学院の国際エアライン科です。
国際エアライン科では、航空業界に関する専門知識を習得することはもちろん、社会で幅広く活躍できるようになるための「人間力」を2年間で磨きながらキャビンアテンダントを目指すことができます。
教員の多くはJALや全日本空輸(ANA)などの大手航空会社の元客室乗務員で、学生一人ひとりを手厚くサポート。授業も、就職活動の土台となる人間力を向上させるためのカリキュラム構成です。その一部を紹介します。
接遇力養成講座
接客場面などにおいて円滑なコミュニケーションをとるために必要なノウハウを学びます。心理学や行動分析理論を取り入れ、レベルの高い即戦力となるスキルを身につける授業です。
イメージコンサルティング
1年次は、表情や所作、身だしなみなどの外面について、周囲に好印象を与えるように磨いていきます。2年次にはマナー?プロトコールの資格取得を通じて、国際人としてより深みのある人間に成長していくことを目指します。
神田外語学院 国際エアライン科での学びのポイント
■航空業界に“求められる人材”になる
学校に機内のモックアップ(実物大の模型)はありません。
実務ではなく、普段の所作や身だしなみ、言葉遣いなどの改善を通じて、航空業界をはじめとするホスピタリティ業界全体に必要とされる人間力を磨きます。
■機内で役立つ「生きた英語力」が身につく
キャビンアテンダントに必要な英語力はTOEIC?600点程度とされています。
必修共通科目の国際コミュニケーション英語(EIC)は全て外国人教員が担当し、授業中は日本語禁止。質問や雑談も全て英語で、「生きた英語力」を身につけます。
※キャビンアテンダントに必要な英語力を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。 TOEIC600点?キャビンアテンダント内定に不可欠の英語力を解説 |
■中国語や韓国語も学べる
今、日本を訪れる外国人観光客の中で最も多いのは中国人です。そして、2位に韓国人、3位に台湾人が続き、これら3つの国と地域の訪日客が全体に占める割合は約67%(JNTO 2018年)。
実は、訪日外国人の3分の2以上が中国語または韓国語話者なのです。国際エアライン科では2年次から接遇中国語または韓国語を選択して学ぶことができ、お客様に幅広く対応できる力を身につけることができます。
■就職活動に手厚いサポート
学生と教員、就職活動をサポートする「キャリア教育センター」が一つのチームとなり、全員で内定獲得を目指します。航空業界に内定した2年生が1年生に向けて企画?開催する内定者報告会や、現役航空会社社員による特別セミナーなど、イベントや研修も豊富です。◆【学生交流会】国際エアライン科学生の交流会を実施しました
◆さまざまな業界を知る特別講座を開講しました
国際エアライン科の実績は高く評価されており、毎年多くの内定者をキャビンアテンダントとして輩出しています。
※内定先に進路を決定した人数のみ表記しています。辞退者は含みません。
国際エアライン科を卒業した客室乗務員のインタビューをご覧いただけます。 |
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?神田外語学院の教育の特長について以下の記事もご覧ください!
6.まとめ
本稿で解説した内容は以下の通りです。
1.日系キャビンアテンダントに身長160cmの壁はない
募集要項に身長に関する項目はありません。つまり、明確な身長制限はないということです。ただし、外資系航空会社では明確に身長制限がある企業もあるので、必ず事前に確認が必要です。
2. 日系の新興航空会社では150cm台前半でも内定実績がある
飛行機の小型化が進むにつれて、高身長でなくても内定が出るようになっています。身長が低いからといって、最初から客室乗務職を諦める必要は全くありません。
3.身長の差は「人間力」の差でカバーできる
身長に不安があるのなら、「人間力」を磨きましょう。航空会社が一番重視しているのは身長ではなく、個人の様々な能力を総合した「人間力」です。
4.キャビンアテンダントになるための「人間力」を磨くなら専門学校へ
「人間力」は簡単に身につけられるものではありません。周りに負けない「人間力」を磨くには、専門学校で業界のプロから指導を受けることをおすすめします。
「キャビンアテンダントとして活躍する」という夢を持つ皆さんが、自信を持って就職活動に臨めるように応援しています!
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