Music Theatre Internationalというミュージカルの著作権を扱う会社で仕事をしています。たとえば日本でブロードウェイ?ミュージカルを上演する場合、作曲家や作詞家、台本作家から許可を得なければなりません。こうした作者の代わりに著作権を許諾し、日本のプロデューサーから著作権料を徴収するという業務です。担当はアジア全域で、日本をはじめ、韓国、中国、フィリピン、シンガポールの5カ国がメインのマーケットになっています。ニューヨークという街はまさに人種のるつぼで、隣にどんな人がいるのかということをあまり気にしません。つまり、確かな自分を持っていれば自由に生きられる街なのです。ただ、街自体にとてもエネルギーがあるので、それに負けないほどのエネルギーをもっていないと 太刀打ちできない面もあります。私の場合は、好きなミュージカルに向き合えることが、エネルギーの源になっています。現在の会社の会長に言われ、いつも肝に銘じている言葉があります。それは「自分にしかできないことを見つけなさい」というもの。この言葉を励みに、ニューヨークのオフィスで16年間働き続けることができ、今のポジションがあるのだと思います。自分らしく自分が輝ける何かを見つけられるのは、素晴らしいことです。これからも多 くの人々に感動と明日への活力を与えることができるような作品に、一つでも多く出会い、携わっていきたいと考えています。