みなさん、こんにちは。学術?研究支援部デジタル戦略チームという部署でKUIS TVの制作に携わっている大澤篤です。今回は、KUIS TVの活動についてご紹介したいと思います。
ところでKUIS TVをご存知ですか?
KUIS TVは、「学内情報を学生目線で発信する」をスローガンに2018年10月から活動をスタートした学生向けの動画情報コンテンツです。毎月2本のペースで学内にあるサイネージとYouTubeを使い、KUIS TVの学生スタッフが学内の様々な情報を学生目線で伝えています。
始めた当初は壁を乗り越えることに一苦労
活動を開始するにあたり、まず取り掛かったのが学生レポーター探しと映像を流す配信先の手配です。初めての試みということもあり、学生レポーターのスターティングメンバーは私の部署が管理する学習施設で働くアルバイトの中から動画制作に興味を持つ学生を募りました。
次に配信先の手配。学内にあるモニターを探し、管理部署に直接出向いてはKUIS TVの趣旨を説明し了解をいただいていきました。まずは我々の部署で管理している6号館内モニターと8号館の大型モニターの2か所で配信をスタート。学生が一生懸命取り組んでいる成果を出す場所がなんとか見つかってホッとしたのを覚えています。
その後、学内のデジタルサイネージでも放映してもらうようになりますが、その効果もあって今では学生内の認知度も向上中です。ありがたいことに、映像を見た他部署の職員からも「KUIS TV」で取り上げてほしいとオファーをいただくようになりました。
KUIS TV学生スタッフとの活動について
2021年現在、KUIS TVの運営は、4年生2名、3年生3名、計5名の学生スタッフと私を含めた職員4名で活動を行っています。番組企画と出演は学生スタッフが担当、番組企画に必要な情報提供、動画の撮影?編集?配信作業は職員が行うといった具合に役割を分けています。
スタート時から携わっている学生スタッフは私の部署でアルバイトしていたこともあり、学生ながら我々の部署のことも把握してくれている気心知れたメンバーですので、リクエストにも嫌な顔一つせずに頑張ってくれました。
KUIS TVの活動がスタートしてから約1年後、新しい学生スタッフを迎えた新体制になりました。こういう時の先輩学生は本当に頼もしいですね。これからの活動がしっかりできるようにと新メンバーをリードしてくれました。
卒業した先輩から後輩へしっかりバトンを繋いでくれたこと、現在も運営に協力してくれる4年生?3年生の学生スタッフ、そして一緒に運営を管理してくれる部署の仲間には本当に感謝しています。そうしたひとつひとつがKUIS TVの成長につながっているのだと実感する日々です。
正しくわかりやすく楽しく見せるために欠かせない工夫
番組の企画や台本作りはKUIS TVのテーマである「学生目線」。活動の中心は学生ですが、積極的に意見を出し、より良いコンテンツを作るためにしっかり取り組んでくれています。現在の活動の中にも彼らのアイディアから生まれたものもたくさんあるんです。もちろん、我々職員もチェックはしていますし、必要であれば、関連部署への確認もお願いしています。
それでも今まで、何度か誤った情報を流してしまったことがありました。「学生目線」ではありますが、誤った情報を流しては情報コンテンツとして失格ですから、ことばでの表現の仕方などにも注意を払い台本作成をしてもらっています。
台本作りをしていて面白いのは、学生スタッフが「どうしたら見てもらえるか」「どうしたら注意をひけるか」を自身の生活に当てはめて考え、台本作りをしているところです。リアルな大学生たちだからこそ思いつく方法や表現が出てくるところは我々ではマネができないため、思わず唸ってしまいます。
苦労と言えばネタ探し
活動開始当初から苦労しているコト。ネタ探しです(汗)。活動を始めて数か月で早くもネタ切れの状況に陥りました。1部署の1職員による情報収集に限界を感じることもあり、一緒に取り組んでくれていた仲間と「本当に続くかな」と思わずつぶやく場面が何度もあります。(笑)
大学の年間スケジュールは毎年大体同じイベントが行われるのですが、学生スタッフとしては同じものは作りたくないようで、頭を悩ませながら、アイディアを出し、多少の変化を加えながら「伝わる」ことを意識して制作しています。
活動の中で感動する瞬間
活動中、時として喜ばしい瞬間があります。つい先日のこと、新しいKUIS TVメンバー募集告知の企画をオンラインで話し合っていたとき、学生スタッフから「KUIS?TVに入って良かった」というコメントが!先輩学生スタッフが作ったメンバー募集動画を見て入ってきたメンバーが「イメージしていたとおりの活動ができている」と言ってくれたときなど時々とても嬉しくなることが起こります。
学生スタッフ同士で意見交換している最中だったりすると、邪魔をしてはいけないと思いつつも、嬉しさのあまり学生スタッフにチャットで喜びを送ってしまいます(笑)。そういったプラスの要素がうまくつながっているようで、職員側がやっていたことを、「ここで自分が何をしたらいいか」「こうすると進行がスムーズになる」といったことを自ら考え行動してくれるようになりました。
撮影時のゲストへのケアなども率先して行ってくれるので、学生の成長を垣間見ることができたとき、教育機関に勤めているからこそと、この仕事をしていて良かったなと実感する瞬間です。
思うようにいかないコロナ禍の制作活動
2020年、KUIS TVも188bet体育_188bet体育在线@の流行によって今まで行っていた活動ができなくなりました。そうした状況下でKUIS TVが大学再開までの学生のモチベーション維持に一役買えないかと思い、リモート収録とYouTube配信に舵を切りました。
また、不足している学生同士の交流ができないかという学生スタッフのアイディアから生まれたのが「学生交流コーナー」です。ひとつのテーマについて視聴者から回答してもらいそれをKUIS TVで特集をする、ラジオ番組の動画版といったところでしょうか。一方向で情報発信してきたKUIS TVが双方向になるよい企画だと思いました。
現在は対面授業もほぼ再開されつつあり、学生活動についても状況次第ですが、制限が大分解消されてきました。KUIS? TVも今はYouTubeと学内サイネージで配信、活動を続けています。YouTubeは運営の都合上、在学生限定ですが、学内サイネージでも配信をしていますので、卒業生の皆様も母校へお越しの際は、学内サイネージに注目いただけると嬉しいです。
これからのKUIS TVに乞うご期待!
今後の制作活動についても、いろいろな企画を考えています。これまでは、情報発信が主なコンテンツでしたが、より学生に近いツールとして教育に特化した新たなチャンネルが作成出来ないかと、学生スタッフと一緒に検討をしています。先生方にもご協力頂けたらもっと面白いコンテンツが作れるのではないか、学生と教員、そして職員が交わる情報発信ツールが構成できるといいなと思っています。
また、コロナ禍で始まった学生交流コーナーも続けていきたいと思っています。大学生活の傍に置いてもらえるツールになるとうれしいですね。アプリ化することでより気軽さが出ると思っていますが、まだまだアイディアレベルです。
そして、次のステップとして学生がより主体性を持った活動にするにはどのようなきっかけや基盤が必要なのか?ということを考えています。今までは、我々職員がハンドリングをしてきましたが、この3年間の活動で学生の取り組み姿勢や考え方に大きな成長と手ごたえを感じています。そして今後も、KUIS生に必要な情報を学生目線で発信し続けていきたいと思います。
学術?研究支援部デジタル戦略チーム
大澤 篤