学科?コース紹介
Vi?c làm, Chuy?n ti?p và B?ng c?p
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国際ビジネスキャリア科では、ビジネスについて経済や経営の視点だけでなく、政治や社会情勢、消費者や企業心理といったあらゆる視点から見る目を養います。2年生になると、この培った多角的思考力を活かし、学生たちはグループごとに研究テーマを決め、それぞれ調査を行い「卒業論文」を作成します。授業のみならず、卒業論文作成においても「グループワーク」を行うことで、学生たちは社会に出てから必要となるストレスコントロール力やチームワーク力、シェアド?リーダーシップ、問題解決力などを身につけます。また、約半年間にわたり、クラスメイトと協同で挑む卒業制作(ビジネス研究演習(ゼミ))は、社会に出る前の貴重な経験となります。
こちらの記事では卒業制作の研究テーマとして「越境キャリア教育」に挑むチームの取り組みの様子をご紹介します。
池田政隆ゼミナールに所属する国際ビジネスキャリア科2年生の岡田さん(東京都立桜町高校出身)、塚原さん(千葉県立君津高校出身)、加藤さん(神奈川県立大船高校出身)、手塚さん(N高校出身)は、新潟県?関根学園高校の生徒とともに、地域?学校?学年の垣根を越え、新潟県上越市高田地区の地域創生案作成に挑戦します。4月から約半年間かけ、互いに新潟と東京を訪れ、フィールドワークを行い、最終的には新潟県上越市役所に地域創生案を提案することが目標です。
学生たちは今春から、上越市高田地区の歴史や特色を調査し、定期的に関根学園高校の生徒たちとオンラインミーティングを重ねてきました。そして、8月19日から21日には、ついに2泊3日のフィールドワークを上越市で行いました。現地では3日間という限られた時間しかないため、効果効率的に多くの情報を収集できるよう、7月には鎌倉でフィールドワークの練習を実施するなど、事前準備を入念に行い、現地を訪れました。
フィールドワーク1日目、新潟県?上越妙高駅を降りた学生たちを改札口で出迎えてくれたのは20名の関根学園高校の生徒たち。当初、関根学園高校で待ち合わせを予定していましたが、生徒たちがサプライズで駅まで出迎えてくれました。オンラインでは何度も顔を合わせたことがあるものの、互いに緊張した様子での初対面となりました。
その後、バスで関根学園高校に移動し、開講式を行いました。関根学園高校の金田先生、国際ビジネスキャリア科の池田先生から「より良い地域創生案を提案できるよう、力を合わせて100組以上の取材をめざしましょう!」「取材では言葉の沈黙にどのような感情があるのか。言葉だけでなく、そういった沈黙や表情からも、思いを感じとってほしい」と鼓舞されると、学生たちは気合い十分で、フィールドワークのスタートを切りました。
学生たちがまず足を運んだのは、高田地区を象徴する街並みの一つである、「雁木(がんぎ)」と呼ばれる雪よけの屋根を持った家屋が立ち並ぶ商店街。ここで、江戸時代後期に建てられた町家建築「旧今井染物屋」を見学させていただきました。吹抜けが非常に高く、縦横に組んだ木造の太い梁も特徴的。かつてここで丁稚奉公していた若者たちが寝泊まりしていたという屋根裏も、ほとんど当時のままの形で残されています。学生たちは広々とした茶の間に座ったり、2階から空間を見渡してみたりと、思い思いに町家建築の空間を体験しました。
雁木の街並みを見学した後は、神田外語学院と関根学園高校の学生と生徒が混在する4つのチームに分かれ、インタビュー調査を行いました。「雁木?Iターン?子育てなど、事前調査を進める中で、気になっていることがたくさんあります!」と、インタビュー調査を前に意気込む岡田さん。幸運なことに早速訪れたカフェでは、タイ出身のオーナーと、大阪から移住し子育てに励んでいる女性から話を伺うことができました。タイ出身のオーナーからは「冬は雪かきなど大変なこともあるが、そんな暮らしも魅力の一つ。四季がはっきりしている」、大阪出身の女性からは「近所付き合いや豊かな自然があり、子育てをするうえで素晴らしい環境がある。移住して良かった」と貴重な話を伺うことができました。その後、訪れたのは高田城址(たかだじょうし)公園。徳川家康の六男の居城として築かれた高田城の城跡に作られたこの公園では、地元の方々だけでなく、夏休みを利用し久しぶりに高田地区に帰省した方々や観光客の方々の声を聞くことができました。
チームごとのインタビュー調査後は、再び全チームで集まり、新潟県が誇る戦国武将、上杉謙信公が眠る林泉寺(りんせんじ)を見学しました。学生たちは鎌倉でのフィールドワークの際に見学した源頼朝の墓地と上杉謙信の墓地の立地などを比較したり、住職の方々にインタビューしたり、時間を余すことなく有意義に過ごしました。「降雪量や交通の便など、不便に感じることはありますか」という学生たちからの質問に対して、住職の方々から「不便に感じたことはない。この地で生まれ育ったので、幼い頃から、当たり前の生活であり、たとえ不便であってもそれを魅力に思っています。何もないが、すべてがある」というお答えをいただくと、学生たちは上越市の方々が地元を大切に思っていることや、便利であることが、必ずしも豊かさを意味するわけではないと気付かされた様子でした。
関根学園高校の生徒、先生方をはじめ、地域の方々の協力のもと、実りある内容となった今回のフィールドワーク。来月は関根学園高校の生徒たちが東京を訪れ、いっしょにフィールドワークを行います。