国際ビジネスキャリア科の授業の1つであるビジネスリサーチ。さまざまなビジネスフィールドで活躍するために、マーケティング手法を学ぶことを目的とした授業です。市場心理や顧客のニーズを知るためには、アンケート調査やインタビュー調査が必要不可欠。この授業では、1学期で学んだアンケート調査を踏まえて、より相手の内面を探ることができるインタビュー調査の重要性を理解していきます。
2学期はペアになって、6週間かけて相手のことを徹底的にインタビューしていきます。そして、インタビュー内容を記事にまとめ、最終的にはインタビュアーが取材したクラスメートについて、10分間でプレゼンテーションをします。
教室の壁には学生たちが手がけた紹介記事が掲示されています。記事には、趣味や特技、家族構成にとどまらず、面白エピソードなど、今の自分を形成する要素がちりばめられています。記事の構成やレイアウトも思い思いのデザインになっていて、非常によく作りこまれているのがわかります。
掲示された記事を指さしながら、楽しそうに感想を話す学生たちの様子が印象的です。今まで知らなかったクラスメートの一面に盛り上がる場面も。質問を通して、相手の内面を深く知り、人間関係をより深める足掛かりになる経験を得られたのではないでしょうか。
記事には書ききれなかった過去の印象的な出来事を楽しそうに語る学生。インタビューの成果が存分に活かされていることが感じられます。発表を聞いている学生の中には、クラスメートの説明に同意してうなずいている姿や微笑んでいる様子がみられました。
~学生たちの声~
インタビューの難しさや奥深さについて、発表を終えた学生に感想を聞いてみました。「インタビューでは、まずは会話を楽しむことを意識しました。そうすることで、相手に聞きたい内容が自然と思い浮かびました」という感想や、「質問するときは浅い内容にならないようにオープンクエスションを意識し、常になぜ、どうして?という部分を考えながらインタビューをしていきました」と自分なりに工夫した点について語ってくれました。
ビジネスリサーチの授業で鍛えた質問力は、今後社会に出ていくうえで大きな強みになるでしょう。インタビューという直接のコミュニケーションを通して、質問の切り口を様々な角度から考えていった学生たち。さらに、インタビュー調査では相手を知るだけでなく、自分自身を振り返る契機にもなったようです。社会人になった時に、この授業で学んだことを存分に活かして活躍してくれることでしょう。