2023年2月14日新著「“パーソナルタッチ”のビジネス英文メール」が2月14日にNHK出版から発売されました。英語でのメールを書く際、”パーソナルタッチ”で信頼を築き、相手を動かすスキルをぜひ習得してみてはいかがでしょうか。 ▼新著情報はこちら
前回は、プレゼンの冒頭で質問をすると、聞き手を引き付けることができるというお話をしました。はじめの数分で聞き手をそのような気持ちにさせることができれば、話し手もプレゼンを進めやすくなりますね。さて、今回も聞き手との心理的距離を縮める工夫がテーマです。質問をする以外にはどんな方法があるでしょうか。
So, do you really want to miss this great opportunity?
「この素晴らしい機会を本当に見逃すというのか?」と聞き手に迫っています。質問形式を取っていますが、まさかスルーするなんてことはないですよね、と聞き手に賛同を求めるひと言です。聞き手が納得してくれると、その続きを聞いてくれる可能性は高まりそうですね。
“Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.” – that’s a famous quote by Winston Churchill.
“成功は最終的なものではなく、失敗は致命的なものではない:重要なのは継続する勇気である” - というチャーチルの有名な言葉を引用しています。著名人の名言の中には心に刺さるものが多いので、テーマに合ったものを引用することで聞き手の心をつかむことができそうです。ちなみに、例文のfinalとfatalは韻を踏んでいてリズム感もあって、耳に心地よい響きのする文です。
2回にわたって、プレゼンの出だしで聞き手を引き込むスキルについて考えてきました。大学の授業や講演をやっていて感じるのは、似た内容でも聞き手が違うと反応も違うという点です。プレゼンもそれと同じで、質問する、賛同を求める、名言を引用する、といった方法が必ずしもうまくいくとは限りませんが、お仕事の現場で使うチャンスがあったら、ぜひ試してみてください。