コミュニケーション手段としての英語
小学生5年生の時、地域のお母さんたちが立ち上げた団体を通して2週間オーストラリアに行きました。その時、英語は全く話せませんでしたね。ただ、人とかかわることが大好きだったので楽しそう!と思って参加したんです。ホストファミリーの子どもたちと遊んだり、ゲームをしたりだったので英語が話せないことで特に不自由を感じることはありませんでした。そして、2年後にまた同じプログラムに参加したんです。「言葉が分からなくても伝わる!!」と実証済みだと思って行ったんですけど、語学の壁を感じましたね。(笑) ちょうど私は中学1年生で、言葉を使わずに毎日庭で遊んでいるわけにもいかず???英語力は”I want to do”の構文くらいしか言えず苦労もしたんですが、前回よりも大人の方たちと関われたっていう実感が強かったです。そこで初めてコミュニケーション手段としての英語の大切さに気付かされました。
英語力を涵養する
英語は海外の友達と話すための手段ですから、分からなかったら調べて、勉強して、、、、という風にごく自然に自分の生活の一部になっていました。それから年齢が高くなるごとに、話す内容も難しくなりますよね。私の英語も年を追うごとに伸びていったので、年相応の会話を友達と続けられていたことがとても楽しく、かつ良い刺激になっていました。
SNSが発達する前、例えば、メールを送るときは、長文できちんと書かなければ、と構えていることが多かったんです。でも、FacebookやTwitterが日常化されると簡単に気軽に会話のやり取りができるようになりました。他の人の投稿をみて書き方とか表現方法とかも学べますしね。
被災地での経験がコンテスト参加を導く
第2回コンテスト開催時の高校3年生の時に初めて知りました。その時に「NYに観光PR拠点!」というテーマがありました。クラスの友だちにニューヨークがとても好きな子がいて、自分に応募資格がないことをすごく残念がっていたんです。大学に進学して、6月くらいに第3回大会のコンテストテーマを見たときに、特に興味を引くものがなくてそのままだったんですね。でも実は、夏に英会話の先生の紹介で、福島の子どもに英語を教えるボランティアをしました。実はそのことがきっかけとなって、プレコンの参加を決めたんです。被災地の状況を聞いて、思うものがありましたし、彼らと一緒に過ごした時間も濃厚でした。活動が終わって横浜に帰り、日常生活にあっという間に飲み込まれそうになると、その時の体験を忘れそうで嫌だったんです。この体験を何か形にできないか、自分の思いを伝えたい、と考える一方で、学業とボランティアの両立は難しいとも考えました。だったら学生としてできることはないのかな、って考えたときにより多くの人に知ってもらうことを思いついて、プレコンに参加することを決意したんです。
メインポイントを固定させる
9月中旬頃から本格的に準備をし始めたと思います。最初に大きな紙を広げて自分の考えることやアイデアを書き出していきました。一次審査は4分、二次審査は10分という時間内に収めるということも意識して、取捨選択してからスクリプトを作りました。最初にリサーチをして、たくさん情報を集めてからスクリプトを作りました、でも、リサーチはとても苦手なんです。大学のレポートでも毎回苦労しています。私のプレゼンの場合、全体のラインは決まっていて、「子どもの教育」というテーマはぶれることはありませんでした。ただ、どんな数値やデータが自分のプレゼンに必要で、より説得力が増すかという点において、情報の取捨選択は難しかったです。
スライドはそのスクリプトからキーワード、ポイントとなるものを拾って作りました。スライドにたくさん文字を書くのが苦手なんです。だからよりシンプルに、大事なことの抽出を意識しました。
コンテスト参加が変化の始まり
もっといろんなことをしてみたいな、という気持ちが大きくなりました。また、これをステップに色々な方向にチャレンジしてみたい、と思うようになりました。賞をもらったから終わり、というよりもこれからが始まりとでも言いましょうか???。それから、わたしだけではなく、周囲にも変化が起きたように思います。先生方や友人がいろんな情報をくれるようになりました。「こういうの興味あるんじゃない?」って(笑)。英語の先生のご推薦で学長賞も頂きましたし、英語関係の功績としてこのような賞をいただけたことは本当に嬉しかったです。
学生だからこそできるチャレンジを!
学生のうちにしかできないことにはどんどんチャレンジしたらいいのかな、って思います。なかなか大勢の人の前で自分の意見を聞いてもらえる機会ってないと思うんです。でも、それにはやっぱり労力がいるものですが、その経験は絶対自分にとってプラスになるのでぜひチャレンジしてほしいですね!